【UEFA EURO2020 グループE第1節 スペインvsスウェーデン 2021年6月14日(日本時間28:00キックオフ)】
41分、スウェーデンのアレクサンデル・イサクが前半唯一にして最大のチャンスを迎えたが、マルコス・ジョレンテがキーパーの後ろで足に当てると、ボールはポストに当たってからウナイ・シモンの手に収まった。
48分にもフリーキックから3人がラインの裏に抜け出すビッグチャンスが生まれたが、ミカエル・ルスティグがダイレクトで折り返すところでミートできずに終わってしまった。61分にはイサクが個人で攻め込み、ゴール前でマルクス・ベリにあとは押し込むだけというパスを通したが、これもミートしなかった。
決定機を逸したこのような場面でもやはり、ズラタン・イブラヒモビッチがいれば、と思うことはあるだろう。
しかし不思議なことに、試合が終わるとその感情は消えている。
理由は簡単で、ピッチで今戦っている選手たちはそれを嘆いたり言い訳にしたりするのではなく、自分たちの力を証明しているからだ。
いない選手のことを考える瞬間があるのは確かであり、場合によっては試合が終わった時でさえも「○○がいたら勝てた/負けなかった」と思ってしまうこともある。それは仕方のないことだが、試合を見れば、最終的にはそこで全力を尽くしている選手へのリスペクトがその気持ちを上回る。
そうなれる試合は良い試合であり、そうさせるチームは良いチームだ。