■「韓国の2人が常に僕をマークしていた」
——ただ、残念ながらあの試合、日本は1対0で勝っていたのですが、あなたが交代でベンチに下がってから、2失点して、負けてしまいました。
「加茂サン(加茂周監督)が僕を交代させたことは、納得していたんだ。僕はすごく走り回って消耗し、思うようなプレーが出来なくなっていたから。
ただ、僕がピッチにいた間、韓国の2人が、常に僕をマークしていたんだよね。センターバックとボランチで、1人がマークして、1人が余る形で。
ところが、僕がベンチに下がるとすぐに、相手の監督は、そのボランチを前に出したんだ。システムを変えてきた。センターバックをもう1人入れて、3−5−2にして。
それで、僕は危険を感じた。あの選手はもう、僕をマークする必要がないから、攻撃に参加する。ゴールを決めて、引き分けに持ち込むために。彼はボランチだけど、良いシュートをする選手だった。だから、僕はベンチに座って2分で感じていた。これは難しくなるぞと。
そして、その選手、確か背番号5(李敏成)が、韓国の2点目を決めてしまったんだ。すごく悲しかったよ。ベンチで頭を振ったほどだ。でも、自分の交代に納得していなかったからじゃない。あの結果に納得できなかった。悔しかったんだ。
韓国との1戦目に勝利することは、すごく重要なことだったから。特に、僕らのサポーターである、日本のみんなの前でね」