■東京五輪世代の岩崎は、名門復活の担い手となれるか
京都と湘南にゆかりのある選手では、岩崎悠人がJ2ジェフユナイテッド千葉でプレーする。17年に京都でプロキャリアをスタートさせ、19年にJ1の北海道コンサドーレ札幌へ引き抜かれたこのドリブラーは、20年に湘南へ期限付き移籍した。しかし、札幌でプレーした19年に続いてリーグ戦で無得点に終わり、J2からのリスタートをはかることを決断した。
今季の千葉にはターゲットマンタイプが揃う。元日本代表の川又堅碁は184センチ、新外国人のマテウス・サウダーニャは185センチ、プロ2年目の櫻川ソロモンは193センチだ。ユン・ジョンファン監督が昨季と同じ4-4-2や4-2-3-1を主戦術とするなら、ターゲットマンとセカンドストライカーを組み合わせるだろう。俊敏なドリブラーの岩崎は、誰とコンビを組んでも自らの特徴を生かせるに違いない。
FWには加入6年目の船山貴之、山形から移籍してきた大槻周平ら、J2で実績を残してきた選手の名前もある。競争は厳しい。それでも、岩崎には「やらなければならない理由」がある。東京五輪世代の22歳は、目に見える結果を残さなければならない立場だからだ。
毎年のように実績のある選手を獲得しながら、千葉はJ1昇格を果たせずにいる。J2からの巻き返しを期す岩崎は、名門復活の担い手となることができるか──。