このU-21ベルギー代表MFとの関係性について遠藤は、まだチームが2部にいた昨季の3月の時点で次のように話していた。

「ボールを受けるタイミングとか、お互い感覚は似ていると思います。お互い見ているし、やりやすさは感じながらプレーしているので、続けていきたいですね」

 例えば、ケルンのトップ下オンドレイ・ドゥダが遠藤をマークしても、その隣でマンガラがフリーでボールを引き出すことで、敵の守備をいなすことができる。そして日本代表MFが縦に動いてU-21ベルギー代表からパスを受けて、チャンスを作っていく。決して遠藤の能力にケチを付けるわけではないが、このような場面でワンボランチだったら少し苦しいのではないか。そして前や横に“相棒”がポジションを取ることで、敵の守備の焦点も分散され、遠藤のビルドアップが引き立つところもあるだろう。逆に先制の場面でマンガラが躊躇なく上がったのも、遠藤が残ってリスク管理を怠らなかったからである。

 2部にいた昨季から「続けて」ダブルボランチのコンビネーションを磨いてきたことが、遠藤がブンデスの舞台で輝きを放っている一因なのだ。

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