“相棒”の存在を忘れるわけにはいかないだろう。
10月23日に行われたブンデスリーガ第5節、VfBシュトゥットガルト対1.FCケルンの一戦。遠藤航はダブルボランチの一角で先発出場する。
開始1分にオレル・マンガラが豪快にミドルを叩き込み、早々に先制に成功したシュトゥットガルトだったが、22分にアタカン・カラゾルがPKを献上。このチャンスをセバスチャン・アンデションに決められ、試合は1-1のドローに終わった。
このケルン戦でも、遠藤は持ち味を十分に発揮。中盤の底だけでなく、CBの間に降りてボールを引き受け、長短織り交ぜたパスでシュトゥットガルトの攻撃を組み立てた。加えて積極的なタテパスが目立ったが、それは開幕から5戦連続でフル出場中の日本代表MFが、1部の舞台でもやれる手応えを徐々に掴み、波に乗っている証とも言えるのではないか。遠藤は過去ブンデスを3度制覇したこともある名門で、すっかり不動の地位を確立している。
昨季シント=トロイデンVVから加入し、1部昇格に貢献した日本人MFは、なぜシュトゥットガルトの中盤で輝きを放つことができているのだろうか。
もちろん第一には、戦術理解力や複数のポジションをこなせる汎用性の高さといった、サッカー選手としてのクオリティの高さがあるからこそだろう。しかし忘れてはならないのは、遠藤はダブルボランチの一角としてプレーしており、その隣にはコンビを組むマンガラがいることである。