■9月30日/J1第25節 横浜M-鳥栖(ニッパツ)
うまくいかない90分だった。
ニッパツ三ツ沢球技場で行われたサガン鳥栖戦は、横浜Fマリノスが5連勝を狙った試合だったはずが、いつものマリノスらしさを出せなかった。前節から7人のメンバーを入れ替え、10分には負傷で交代カードを1枚使わなければいけなかったことも、リズムを作れなかった要因だろう。
ただ一番ネックとなったのは、立ち位置の組み合わせだ。鳥栖の攻撃の際、鳥栖の選手は横浜の選手と選手の間で次々とボールを受けた。それは、鳥栖のビルドアップを容易にするのと同時に、横浜がなかなかボールを奪いにいけないことを意味していた。
DF和田拓也が試合後に「プレスがなかなかハマらないので、押し込まれる時間が長くなってしまった」と振り返ったように、前に行くディフェンスができなかったことも鳥栖の攻撃を許した要因だろう。わずか3試合前にアウェイで戦ったときとは違った展開だった。
ポテスコグルー監督が「自分たちのサッカーという部分ができていなかった」「何かというわけではなく、何もなかった。90分を通して、ただ試合をした」と厳しく総括したが、実際、ベンチ前で何度も考え込む姿を見せた。