ジダン「彼について答えるつもりはない」――会見場を凍りつかせた「ベイルへの質問」の画像
ベイルとの確執を感じさせたジダン監督 写真:Pressinphoto/アフロ

 9月27日(日本時間)のアウェイで行われるラ・リーガ第3節ベティス戦を前に、レアル・マドリードジネディーヌ・ジダン監督が会見を行った。ベティスはここまで開幕2連勝を飾り、失点数は「0」。

手強い相手に対し、「ベティスはラ・リーガでとてもいいチーム。そういう相手と戦うことを分かっている」「ペジェグリーニ監督は、経験があり、ベティスをいい方向に向かせている」と賛辞を惜しまなかった。

 報道陣の質問は、エデン・アザールやマルコ・アセンシオ、イスコといった、前節のソシエダ戦にメンバー入りしなかった選手の帯同はあるのか、カリム・ベンゼマの移籍の可能性はあるのか、クラブに補強は望むかといった、チーム状況に関する質問が相次いだ。その中で、当然出てきたのがFWギャレス・ベイルへの質問だ。

 ベイルは今季、古巣トッテナムに期限付きで移籍。しかも、給料をレアルが半分払うという、ベイルにとっては屈辱的な“放出”である。2013年の夏に、当時の史上最高額1億ユーロ(約132億円)という巨額の移籍金でレアルに加入したことを考えれば、あまりに寂しい移籍だった。

 そのため、報道陣からベイルに関する質問が飛ぶのは自然の流れだった。しかしジダンは、「彼については答えるつもりはない」とキッパリ。さらに、続けた言葉は「ベイルの健闘を祈る。以上です」とそっけないものだった。それまでの受け答えとはまったく異なる、冷たい一面を見せたのだ。

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