■パスを受けたとき何ができるか
ウナイ・エメリは9月11日の会見で次のように語っている。
「タケはメンタルが強い選手で、着実に成長している。中央でも右でも左でも、攻撃の3ポジションはどこでもプレーできるよう本人とは話し合っている。彼にはエントレリネアでのプレーや1対1の仕掛け、ラストパス、ペナルティーエリアへの侵入といった役割を期待している。もっとゴールの近くでプレーしてもらいたい」
ウエスカ戦の終盤に左サイドに移ったように、今後も久保は状況に応じて2列目の3ポジションで起用されていくことになるだろう。だがどのポジションでプレーするにせよ、求められる役割に大きな差はない。
まだ守備面では周囲からポジションを修正されることが多く、攻撃面でもゴールに直結するプレーを見せられていない。それでも試合を重ねる中で周囲との相互理解は進んでおり、欲しいタイミングでパスが入ってくるシーンは増えている。
あとはそのパスを受けた際、何ができるかだ。
次節の相手は乾貴士を擁し、新たに武藤嘉紀が加わったエイバル。昨季の対戦では見事な決勝点を決めており、その再現に期待がかかる。