今年は川崎が勝ち点「44」と独走しているが、2018年は広島が「41」で独走態勢に入っており、実は勝ち点差は3しかない。とはいえ、川崎がこれだけの過密日程の中で勝ち切っていることは賞賛すべきだし、その総得点数「52」は、2018年の最多得点数29(横浜M)、2019年の最多得点数29(横浜M)を圧倒している。
最少得点数に目を向けると、今年は鳥栖の「12」だが、消化試合数は12と少ない。2019年は松本の「9」、2018年はG大阪、鳥栖、名古屋が「15」だ。鳥栖が5試合少ないことを考えれば、1試合平均得点数では、やはり、2020年が一番多い。
得点数が多いことは失点数が多いことにもなり、最少失点数は2018年の「8」(広島)、2019年の「11」(C大阪)、に対して2020年の「14」(C大阪、ただし消化試合数は1少ない)。ただし、最多失点数は、2018年の「33」(名古屋)、2019年の「38」(清水)、2020年の「37」(清水、ただし消化試合数は1少ない)だ。下位チームが増えたというよりも、上位チームでも失点を防ぎきれないと考えたほうが良さそうだ。
折り返し時点で苦境に立たされているチームには、いくつかの共通点がある。それもやはり、コロナ禍の影響にある。