久保建英のリーガエスパニョーラでのチャレンジの「第二章」が幕を開ける。
この夏、パリ・サンジェルマン、アーセナル、バイエルン・ミュンヘン、アヤックスという欧州の名門クラブをはじめ、セビージャ、グラナダ、セルタなどを含めてスペイン国内外の30クラブ以上が久保に興味を抱いていた。だが最終的に彼を射止めたのはビジャレアルだった。
ビジャレアルは10日に久保の獲得を正式に発表している。先日、ウナイ・エメリ新監督の就任が決まった後のビジャレアルの「補強第一号」となった。
■久保建英という太陽
ビジャレアルは当初、レアル・マドリーのオスカル・ロドリゲスを狙っていた。レガネスへのレンタルで大きく成長した選手に強い関心を示していた。だがマドリーには今夏オスカルを売却する意思があり、そこでオペレーションの進行にストップがかかった。
そういった中で、久保獲得の可能性が浮上した。移籍金1000万ユーロ前後を支払い完全移籍でオスカルを獲得するか、あるいは年俸+レンタル料で500万ユーロを支払い期間限定で久保を獲得するか...。ジレンマがビジャレアルを襲っていた。
しかし、エメリ監督の就任で状況が一変する。リーガ1部469試合で指揮を執った経験のあるエメリ監督は久保を欲した。3年契約で迎えられたエメリ監督にとって、先述の通り補強第一号となったのが久保だ。た、この夏にサンティ・カソルラとブルーノ・ソリアーノが退団したビジャレアルは中盤の補強は急務となっていた。実際、久保の獲得を決めたクラブはバレンシアのダニ・パレホとフランシス・コクランを確保しようとしている。