原悦生PHOTOギャラリー「サッカー遠近」 川崎ー大分「相手に何もさせない試合」(2020年8月8日)の画像
ボールを受ける川崎フロンターレの三笘薫  撮影:原悦生
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 ゴール裏のフォトグラファーは「くる」とか「こない」とかよくいう。攻めてくるか、攻めてこないかという意味だが、攻めてきてくれないと、写真があまり撮れないから楽しくはない。

 川崎は前半、三苫薫レアンドロ・ダミアンの2つのゴールで早々と勝ち星を確定させた。キックオフの時点で30度を越えていたから、前半は暑さでガンガン攻めるというのでもない。仕方のないことだが省エネ気味で、面白くはない。でも、相手にほとんど何もさせないサッカーであることは実感できた。

 後半、大分は負けているのだから攻めなくてはいけない。でも、川崎の守備は固かった。初登場のジオゴ・マテウス登里亨平ジェジエウ谷口彰悟らの壁は強固で大分はハーフラインすら越えられないで、ただ時間が過ぎて行った。鬼木達監督としては作戦通りといったところだろう。

 では、川崎の攻撃はどうだったかというと、5人の交代枠を使った後半は、前半より攻めたが、追加点を奪うことはできなかった。

 私の撮影ポジションは、前半は川崎の攻め、後半は大分の攻めだったから、後半の45分はかなり退屈な時間になった。

 何匹かのアブラゼミが勢いよくピッチに落下してくる光景が気になってしまったくらいだ。

 2-0で試合を終えた川崎はこれで再開後は8連勝。8勝1分で首位を走る。2位のG大阪との勝ち点差は6だ。川崎を止めるのはどこになるのだろうか?

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