■とても厳しいスケジュール
しかし、Jリーグにとって本当に難しいのは再開した後のオペレーションだろう。
先にも述べたように、J1リーグはこれから各クラブが33試合を戦うことになる。J2リーグの場合は、なんと各チーム41試合が残っているのだ。
再開するJリーグは12月19、20日の週末に最終節を迎えることになる。リーグ戦終盤は冬場にかかり、「第2波」の感染拡大が予想される時期に当たる。この間、感染拡大を防止しながら、1000試合以上を開催しなければならないのだ。
J1リーグの場合は7月4日に再開してから25回、J2の場合は6月27日からは26度の週末が巡ってくる。その間にJ1が33節、J2は41節を消化する。しかも、J1の場合、25回の週末のうち1回(11月7日土曜日)はYBCルヴァンカップの決勝戦があるので、リーグ戦は実施されないので、J1の残り33試合のうち週末の試合は24試合でウィークデー(原則として水曜)が9試合という内訳になる。つまり、ウィークデー開催は3週間に1度となる。
一方、J2リーグの場合は週末が26試合でウィークデーが15試合。こちらは、3週間に2度のウィークデー開催というペースになる。
また、J1にはYBCルヴァンカップも並行して開催されるので、決勝に進出するチームはウィークデーにさらに4試合を行わなければならない。また、こちらは具体的なことはまだ何も決まっていないのだが、もしAFCチャンピオンズリーグ(ACL)が予定通りのフォーマットで行われるとしたら、決勝戦まで12試合を戦わなければならないのだ。ACLの場合は移動の負担も大きく、大住良之氏がすでに指摘されたようにJリーグと並行して戦うことは到底不可能だろう。
いずれにしても、これから半年間はクラブにとっても、選手にとっても非常に厳しいスケジュールとなることは間違いない。
しかも、6月末あるいは7月の上旬に再開するということは、再開直後に猛暑の季節を迎えることを意味する。