試合が行われていない現状で、世界のサッカーメディアは何を報じているのか。
各国ともにゲームもなく、各クラブがこの状況をどうしのぐのか、あるいは関係者のインタビューなどを掲載し、オフシーズンの様相を呈している。
現在、世界屈指の人気を誇るスペインの「ラ・リーガ」も、再開の見通しがまったく立っていないが、4月18日の『マルカ』には、刺激的な見出しが躍った。
「ベッカム“メッシは唯一無二、クリスティアーノは彼のレベルには到達しない”」
その右足で一時代を築いたデヴィッド・ベッカムが、アルゼンチンの通信社テラムに対して上記のようにコメントし、メッシとロナウド、どちらが優れたサッカー選手か、という議論に参戦したという記事だ。
ベッカムは、過去両者合計で11回もバロンドールを獲得しているメッシとロナウドについて「彼らの技術や才能は似ている。両者が同時にプレーしているというのは、奇跡以外のなにものでもない」と語りながらも、「メッシは単純に世界ナンバーワンのプレイヤー」だと、断言している。
ベッカムはロナウドと対戦したことはないが、メッシとはベッカムがパリSGにいた2013年に対戦している。
マンチェスター・ユナイテッドからレアル・マドリードという同じ道筋をたどったロナウドではなく、ベッカムがメッシを選んだ、というニュースは、たしかに大きく報じられる価値があるのかもしれない。
4月19日付の『ムンド・デポルティーボ』では、
「サンドロ・ロセル独占インタビュー」
を掲載。バ
ルセロナ会長時代の2014年を最後に、インタビューには応じてこなかったサンドロ・ロセル氏に独占インタビューを敢行している。インタビュー内では、自身の会長時代に獲得したネイマールを呼び戻すべきというコメントや、メッシが世界一のプレイヤーであること、ロナウジーニョは一時期、今日のメッシに並ぶレベルの選手であったことを回想している。
また、次の会長選にも触れ、バルトメウ現バルセロナ会長は周囲が考えるよりもずっと力が強い、と語っている。
やはり、レアルとバルセロナの動向が最大の関心事となっているようだ――。