■「前半はシーズンベスト」の内容だったが…
公式記録上の前半のシュート数は、RB大宮が6本で富山が1本である。実際はもっと開きがあった印象が強い。
RB大宮のナルシス・ペラッチ・ナダル監督(38歳)は、「前半は今シーズンのベストだった。我々のポジショナルプレー、カウンタープレス、ハイプレスは相手の大きな問題になっていたと思う」と振り返った。
ハイインテンシティのサッカーで富山を圧倒したのだから、その言葉には納得感がある。富山の安達監督も、「明らかに大宮のゲームでした。パスの本数はここまでの12試合で一番少ないし、成功率も低かったと思います。自分たちが狙っていたゲーム内容ではなかった」と話している。
しかし、前半のRB大宮は富山を圧倒しながらも、ゴールネットを揺らすことができなかった。そして、後半に3失点を喫して敗れたのである。
「フットボールなので、チャンスを得たらものにしないといけない。そうしないと相手にチャンスが巡っていき、決められてしまう」
ナダル監督が語るように、前半のチャンスを決めていれば結果は違っていた。ガブリエウも「前半は自分たちらしいサッカーができたけど、そのなかで3対0ぐらいにしておけば、間違いなくこんな試合展開にはならなかった」と悔しさをあらわにした。61分に途中出場した杉本健勇(33歳)は、「自分とカプリーニが入った直後に、流れを持っていかれた(63分、64分に連続失点)。その仕事を俺らがやらなければいけなかった」と、こちらも悔しさを言葉にした。
今節で12試合を消化し、RB大宮は5勝5分2敗で5位となっている。得点は取れているし、失点も決して多くはないが、チャンスを逃して勝点3を取りこぼす試合が目に付く。
失点も含めてピンチの場面は、ハイラインの背後を狙われたものに集中する。この日の3失点は、すべてシンプルな縦パスがきっかけだった。さらに言えば、前半の好機を生かせずにビハインドを背負って敗れたのは、前節のサガン鳥栖戦と同じである。
攻守ともに、課題ははっきりしている。中2日で迎える次節の横浜FC戦までに、どこまで修正できるか。








