■ 「FIFAを潰すぞ」苦しむのは過密日程の選手たち。インファンティーノ会長へ向けられた“刃”

 世界のサッカーを、FIFAではなく、「地域連盟の連合体」が動かしていく。「ワールド・ネーションズリーグ」を日常化し、世界中のナショナルチームが常に実力に見合った対戦相手と戦い、昇格を目指していく…。それはひとつの「理想像」であるかもしれない。

 しかし同時に、この動きは高度に「政治的」なものにも見える。FIFA会長ジャンニ・インファンティーノへのプレッシャーである。UEFAとCONCACAFは「反インファンティーノ」で結束し、次回FIFA会長選挙(2027年3月)に向けてインファンティーノへの対立候補を立てようと模索している。

「FIFAがワールドカップをあるべき姿にしなければ、我々だけで別大会をつくるぞ…」。インファンティーノにとって、自らが主導して生み出した「ネーションズリーグ」が、今や自分ののど元に突きつけられた「刃」になろうとしているのである。

 現代のサッカーにおいて「親善試合」は本当に不要なのだろうか。今でさえ選手たちにとって過酷な日程を、新大会をつくることによってさらに過酷にすることにならないだろうか。「ネーションズリーグの時代」が現実的になりつつある今、私たちは、少し立ち止まって、しっかり考える必要がある。

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