日本代表が欧州の強豪国と「親善試合」を組めなくなって久しい。いまやサッカーの世界全体を飲み込もうとしている巨大な波、それが「ネーションズリーグ」だ。連載最終回では、欧州と北中米が画策する「合同ネーションズリーグ構想」というきな臭い政治闘争に迫る。実力別リーグの熱狂は、やがてワールドカップを脅かし、現FIFA会長ののど元に突きつけられる「反逆の刃」となる。【第3回/全3回】
■ 時代を先取りしていた南米。「予選免除国」まで参加する実質的な南米版ネーションズリーグ
すでに「ネーションズリーグ」を始めているのが欧州と北中米カリブ海。アフリカは「逆戻り」しつつあるが、アジアは積極的な姿勢を見せている。では南米はどうなのか。
実は、南米は名称こそ違うが、すでに実質的な「ネーションズリーグ」を始めている。1998年ワールドカップから実施されている「ワールドカップ南米予選」である。加盟10か国。FIFA傘下の6地域連盟では最も「小所帯」の南米。1994年ワールドカップの予選までは、出場枠に応じたグループ分けをして予選をしていたが、1998年大会に出場枠が「5」に増えたのを機に「全チームホームアンドアウェイ総当たりの予選」としたのだ。
ただ、1998年ワールドカップには、1994年大会で優勝したブラジルが予選免除(この制度は2002年大会までで廃止)となっていたため、9か国だけが出場し、全18節が1996年9月から1997年11月まで行われた。そして以後の「ワールドカップ南米予選」は、連盟加盟全10か国の総当たりで開催され、原則としてワールドカップ翌年の秋にスタートし、2年間にわたって開催されている。
次回のワールドカップ、2030年大会には、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイの3か国が開催国の一部に入るため予選免除となるが、それでもこの3か国を含めた全10か国で「南米予選」が行われる。スタートは来年の3月、終了は2029年秋の予定だ。予選の必要のない国まで出場して総当たりのリーグ戦に加わる―。これはもう「CONMEBOLネーションズリーグ」と言っていいのではないか。






































