■集中力の欠如か、疲労の限界か。歩みを止めた最終ラインと次戦への課題

【85分】佐藤恵允の3点目となるシュート場面

 マテウス・サヴィオ(浦和・MF・29歳)が、常盤亨太(FC東京・MF・24歳)にボールを奪われるところから悲劇は始まる。長倉へと渡ったボールに対し、またしても根本が食いついていく。しかし、股抜きのような形で簡単にかわされ、ペナルティエリア内へ決定的なパスを出されてしまう。

 そこにトップスピードで走り込んできた佐藤恵允(FC東京・MF・25歳)が、ゴール左へ強烈なシュートを決めた。この場面、根本は相手より先にボールに触りたかったのだろう。だからこそポジションを捨てて前へ食いついた。

 前に出るタイミング自体は決して悪くなかった。だが、そうであれば、相手が前を向いてターンする前に確実に体を寄せて動きを抑えなければならない。このシーンでは相手との距離に余裕がありすぎたため、せめて前を向かせない(遅らせる)守備が絶対に必要だった。

 映像の【85分25秒】のシーンをよく見てもらいたい。根本は歩いている。宮本も両サイドバックも必死にディフェンスラインを上げているというのに、根本だけがラインを上げ切れずにとどまっている。

 疲労の限界だったのか、それとも大量失点で集中力を欠いてしまったのかはわからない。しかし、せっかくレギュラーとして起用されているのだから、チームの屋台骨としてもっと「考えたプレー」が求められるはずだ。

 浦和の次なる戦いは、中3日で迎える10月14日のルヴァンカップ・FC横浜戦である。さらに17日には、J1リーグ第10節の水戸ホーリーホック戦が待っている。

 この厳しい連戦を、曺監督はどう乗り切っていくのか。当然、ターンオーバーを敷いてメンバーを入れ替えてくるだろう。その苦しい台所事情の中で、チームを救う新たな「救世主」的な存在となる選手が台頭してくればいいのだが……。

 今の浦和レッズにとって、次戦はまさに正念場の戦いとなりそうである。

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