アジア競技大会の決勝で韓国に0-1で敗れ、銀メダルで大会を終えたサッカー男子U-21日本代表。しかしロス五輪を見据えたとき、より強烈なインパクトを残したのは、準決勝で激突した因縁の相手・ウズベキスタンだった。前半のピッチで展開されたのは、日本が何もさせてもらえない“ウズベキスタンの圧勝”という衝撃的な光景。サッカージャーナリスト大住良之が、大岩剛監督があえて選んだ「過酷なターンオーバー」の真意と、ウズベキスタンの底知れぬ本気度をひも解く。【第2回/全3回】
■「何もできない…」前半45分間の衝撃的な“圧勝劇”
今回のアジア大会、ウズベキスタンが日本と同じU-21で今回のアジア大会に臨んだのも、2024年パリ大会に続く「オリンピック出場」への意欲の表れだった。すなわち、大阪の長居競技場で行われたウズベキスタンとの準決勝は、日本にとって「相手より2歳下だから」という言い訳のできない試合だったのである。
そして前半の45分間に限って言えば、ウズベキスタンの「圧勝」だった。ハイプレスと中盤でのブロックを的確に使い分け、そのときどきの想定ブロックに入ってくると激しく体を寄せてチャレンジするウズベキスタンに、日本はまったくプレーできなかったのだ。準々決勝の北朝鮮の当たりも非常に厳しかったが、ウズベキスタンのチャレンジはそこに的確な戦術的な判断を伴っており、日本選手を追い詰めた。
この前半、日本選手は苦し紛れのプレーが多くなり、パスも乱れた。いつもなら正確無比なパスを通す選手たちが、ミスパスを繰り返した。ボールを持っても1対1での勝負ができず、相手ゴールに近寄ることすらできなかった。

























