愛知県を中心に開催されたアジア競技大会。サッカー男子U-21日本代表は10月3日の決勝でU-23韓国代表と激突したが、0-1で惜しくも敗れ、銀メダルとなった。しかし、大会史上初の4連覇を達成した宿敵・韓国以上に、来る2028年ロサンゼルス五輪の「最大の壁」として立ち塞がる不気味な存在がある。サッカージャーナリスト大住良之が、アジア枠減少の過酷な現実と、準決勝で日本を苦しめたウズベキスタン代表の脅威に迫る。【第1回/全3回】
■「わずか2枠」ロス五輪への過酷すぎる現実
アジア競技大会の男子準決勝、「ウズベキスタン×日本(9月30日、大阪・長居競技場)」は、非常に興味深い試合だった。
この大会の優勝候補筆頭が、年齢制限いっぱいの「U-23」に「オーバーエイジ」3人を加え、「欧州組」を9人も招集した韓国であったのは間違いない。韓国の特殊事情による「金メダル」への圧倒的なモチベーションで3連覇を狙う強さは、中国を相手にGKのミスで先制されながらも逆転勝ちした準決勝によく表れていた。大岩剛監督率いるU-21日本代表がその韓国との決勝に臨む前に対戦したのが、準決勝のウズベキスタンだった。
2028年のロサンゼルス・オリンピックのサッカーは、男女のチーム数がこれまでの大会とは入れ替わり、男子12、女子16となった。開催国アメリカがより金メダルに近く、観客数も多いと見られる女子が重視されたのである。その結果、これまで「3枠」だった男子サッカーのアジア枠が「2」に減り、2028年に日本で開催されることになっているオリンピック予選は非常に厳しい戦いとなった。これまでは準決勝で負けても3位決定戦で勝てば出場権を得られたのだが、今回は何が何でも準決勝で勝ち、決勝に進まなければならないのである。

























