■2部リーグというシビアな世界
若手の育成……。大宮の、あるいはレッドブル・グループの目標はまったく正しいものだ。ペラッチ監督が言うように、それが成功すれば日本サッカー界全体のためにもなる。
だが、それを「クラブのJ1昇格」という、もう一つの大きな目標と並行して挑むことはそれほど容易なことではない。
J1リーグに昇格できれば、有能で若い選手たちを、さらにレベルの高い戦いを経験できる環境に置くことができるのだから、2つの目標はまったく矛盾することではない。
しかし、J2リーグというのは「J1昇格」を目指す各クラブによる戦場だ。
クラブによっては(いや、多くのクラブは)、「若手の育成」などまったく考慮せず、ただただ昇格だけを考えて、勝点を積み重ねるためだけに戦う。相手のストロングポイントを抑えて、結果だけを求めるシビアで、リアリスティックな戦いが繰り広げられる場所でもあるのだ。
それは、決して日本だけのことではない。
どこの国でも、2部リーグというのはそういう場所、昇格を懸けたバトルが行われる場所なのだ。ヨーロッパの下部リーグでは、戦術もテクニックもなく、ただただ延々とボールを奪い合う格闘技のような試合さえ行われている。













