Jリーグは着実に発展を遂げている。だが、ヨーロッパや南米のトップリーグと比べて、決定的に足りないものがある。「10代の若き才能」の輝きだ。スペイン代表ラミン・ヤマルなど10代が躍動する世界基準に対し、なぜ日本の指導者は若手の抜擢をためらうのか。大住良之が「日本人監督のリスク回避」に斬り込み、若い才能の価値とJリーグの未来へ力強い提言を送る。
■「16歳でもパフォーマンスが良ければ使う」 プロの世界に年齢は関係ない
Jリーグ・スタート当初、高卒1年目の城彰二をジェフユナイテッド市原で開幕から先発のセンターフォワードとして起用したのは清雲栄純監督だったが、中田英寿をベルマーレ平塚の中心に据えたのはブラジル人のニカノール(ニカノール・デ・カルバーリョ)監督だった。日本代表GK松永成立を擁しながら、高卒2年目、19歳の川口能活を横浜マリノスの正GKに据えたのは、アルゼンチン人のホルヘ・ソラリ監督だった。そして今季、三井寺を前年チャンピオンとの開幕戦のピッチに送り出したのは、オーストラリア人のスティーブ・コリカ監督だった。
「私にとって年齢というのは関係ありません。16歳であろうとパフォーマンスが良ければ試合には出ることができます。非常に素晴らしいプレシーズンを送ってきた中で今日のチャンスがあったと思います」―。開幕戦後、コリカ監督は三井寺についてこう語っている。

































