■板倉滉を前に渾身のドリブル! アディショナルタイムに生まれた“60mパス”からの劇的決勝弾

 35分、ペナルティーエリア左角あたりでFKを得ると、DFフェリックス・カイデルが25メートルの距離から直接決め、同点に追いつく。そしてアディショナルタイム2分、相手陣右サイドで奪われたボールに対する守備から決勝点が生まれる。

 奪ったメンヘングラッドバッハのDFデビッド・ヘロルドが前方のスペースを生かしてスピードドリブルで持ち上がる。このとき、前線でスプリントをかけているメンヘングラッドバッハの選手たちは4人。それに対し、SVエルバースベルクは8人もの選手が全力疾走で自陣に戻ろうとしていた。

 そして右サイド奥でボールを奪い返したエルバースベルクのDFアマラ・コンデはすぐ内側にいたMFペトコフに渡す。ペトコフは直前に相手陣でボールを失った選手である。そのとき倒れたのだがすぐに立ち上がり、足を止めずに、全力でここまで戻っていたのだ。

 コンデがボールを奪った瞬間には、さすがに軽く天を仰いだペトコフだったが、足元にボールがくると1歩持ち出し、渾身の力で左前方のスペースに60メートルを超えるパスを出した。中央寄りにポジションを取っていたFWノエル・フトゥクは左外に走りながらボールをコントロール、ドリブルでペナルティーエリアの左角まで侵入すると、対峙するメンヘングラッドバッハDF板倉滉を前に置いたまま中央に戻し気味のパス。走り込んだMFクラッテンマッハーは、ワンストップすると、冷静に右隅に送り込んだ。

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