サッカージャーナリスト大住良之が送る「超マニアックコラム」。ブンデスリーガ1部昇格という奇跡を果たした「村のクラブ」SVエルバースベルクの快進撃は、開幕戦のまぐれではなかった。第2節、板倉滉を擁する名門ボルシア・メンヘングラッドバッハ戦。退場者を出して1-3という絶体絶命の窮地に立たされた村のクラブは、そこから誰も予想し得なかった大逆転劇を見せつける。
■指揮官退場、1-3の絶体絶命…名門ボルシアMG相手に見せた“村のクラブ”の本領
「奇跡の村」のおとぎ話はそれでは終わらなかった。
第2節はボルシア・メンヘングラッドバッハとのアウェイゲーム。SVエルバースベルクはこの試合でもアグレッシブな姿勢を貫き、前半11分に先制されたものの29分にFWモクワの得点で追いつく。だが前半終了間際に自分たちのボールと思ったスローインを相手がすぐに投げ、そのままプレーが続行されて失点、1-2で折り返す。
このプレーを巡って激しく抗議したSVエルバースベルクのビンセント・バグナー監督が2枚のイエローカードを受けて退場になり、非常事態で迎えた後半は、11分に再び失点して1-3と窮地に立たされる。しかしここからが「村のクラブ」の本領発揮だった。
21分、自陣で奪ったボールを丁寧につないで右サイドをMFペトコフが突破。思い切って放ったシュートはGKにセーブされたが、キャンベルとの交代で入ったばかりのMFモーリス・クラッテンマッハー(元ドイツU-20代表、今夏バイエルン・ミュンヘンから移籍)が勢いよく走り込んでヘッド。ボールはバーを叩いて真下に落ち、そこに倒れ込んでいたクラッテンマッハーの体に当たってゴールに転がり込んだ。






































