■更衣室はプレハブ、目玉補強は10億円。強豪レバークーゼンを本拠地に迎えた歴史的開幕戦

 クラブ史上初めてのブンデスリーガ1部昇格に当たって、もちろんクラブは積極的な補強を行った。最大の目玉は、アメリカ・テキサス州ヒューストン生まれ、アメリカとアイスランドの年齢別代表歴を持つMFコール・キャンベルの補強だった。この20歳の若者の獲得に当たって、SVエルバースベルクはボルシア・ドルトムントに600万ユーロ(約10億8000万円)という大金を支払った。もちろん「クラブ記録」である。

 だが「ビッグスター」はいない。ドイツなどの年代別代表歴を持つ選手は10人程度いるが、フル代表の経歴を持つのはわずか3人。ノルウェーのU-21代表からタイ代表に転じたDFニコラス・ミケルソン(タイ代表25試合)と、ドイツU-18代表からガーナ代表となったMFヤン・ギャメラ(ガーナ代表1試合)、そしてブルガリア代表10試合の経歴を持つMFルーカス・ペトコフである。

 8月29日土曜日、待望のブンデスリーガ開幕。SVエルバースベルクはホームの「ウルザファルム・アレーナ・アンデア・カイザーリンデ」にバイエル・レバークーゼンを迎えた。2023/24シーズンにバイエルン・ミュンヘンの12連覇を阻止してチャンピオンになった強豪クラブである。ちなみに、2012/13からの14シーズンで、バイエルン以外のクラブが優勝したのは、このレバークーゼンただひとつだ。

 ウルザファルム・アレーナは現在改修工事中でメインスタンドがない。工事中のメインスタンド外に建てられたプレハブが選手更衣室として使われている。テレビカメラはパイプで組んだ高い足場に設置された。

 ブンデスリーガの1部と2部では、スタジアムの最少収容数を1万5000人と規定しているが、SVエルバースベルクのあまりの昇格の速さにスタジアム改修がついていけず、特別措置として現在はまだ収容約1万人の使用が許されている。メインスタンドは今年中に完成の予定で、収容1万5500人になるという。この日の入場者は9307人。当然のことながら、ほぼ満員だった。

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