J3リーグを戦う福島ユナイテッドFCが、天皇杯1回戦のハイライト動画を公開した。そこに収められていたのは、“キングカズ”こと元サッカー日本代表FW三浦知良(59)のキレキレの動き。年齢をまったく感じさせない圧巻のプレーの数々に、目にしたファンから驚嘆の声が上がっている。
キングの名は、決して伊達ではなかった。19日に行われた天皇杯1回戦で、カズは堂々の2ゴールを記録。59歳の現役プロサッカー選手によるこの偉業は、瞬く間に海外メディアでも大きく報じられ、世界中を驚かせた。
もっとも、この2ゴールはともにPKによるものだった。対戦相手が東北社会人リーグ1部のアマチュアチームだったこともあり、一部ではその得点の価値を軽んじるような向きがあったのも事実だ。
だが、そうした見方が完全に誤りであったことが、数日遅れて証明された。福島が公式SNSで公開したハイライト動画には、ゴールという結果以上に、キングカズの研ぎ澄まされた見事なプレーの数々がしっかりと収められていたのだ。
まずは積極的なシュート姿勢だ。ゴール右45度の位置から放たれた力強いシュートは、あわやファーサイドの枠をとらえるかという際どい弾道を描いた。
さらに、長年の経験に裏打ちされたアイディアと技術も素晴らしい。ゴール前に入り込んだカズは、クロスボールが相手GKに弾かれた後も、自身と周囲の状況を冷静に把握。味方が放ったシュートに対し、ゴールに背を向けたまま咄嗟にコースを変え、相手GKに冷や汗をかかせるあわやの場面を作り出した。
そして何より特筆すべきは、「決めたといってもPKだろ」という懐疑的な声を黙らせる事実である。実は、その2回のPKをお膳立てしたのは、他ならぬカズ自身だった。
1本目は、カズが左足で針の穴を通すような絶妙なスルーパスを送り、これに走り込んだ味方がペナルティエリア内で倒されて得たもの。続く2本目は、カズ自身がパスの受け手となって鋭く前線へ抜け出し、たまらず相手ディフェンダーがファウルを犯して獲得したものだったのだ。


























