世界最大の祭典は、熱狂とともに苦い後味を残した。商業主義の暴走は、ハーフタイムの大幅延長など、ついに「サッカーのルールそのもの」を歪める事態にまで発展したのだ。
騒動の元凶であるジャンニ・インファンティーノFIFA会長は、なぜここまでカネに執着するのか? 歴代のカリスマ会長たちと決定的に違う“無名だった男”のコンプレックスと、こうした発想に至った経緯を、サッカージャーナリスト・後藤健生があぶり出す! 【第2回/全3回】
■ハーフタイム27分!? 投資家主導で歪められた“サッカーのルール”
すでに2026年大会では収益増加のためにビジネスモデルが変化しただけでなく、ハイドレーションブレイク(CMブレイク)によって事実上のクオーター制になり、決勝ではハーフタイムショーを行ったためにハーフタイムが27分に伸びた。
つまり、ビジネスモデルだけでなく、サッカーのルール自体に変更が加えられたのだ。投資家が影響力を強めれば、サッカーというスポーツ自体がさらに歪められてしまう……。それが、UEFAなどの懸念の原因だった。
来年の3月にはFIFA会長選挙が予定されており、当初は無投票でのインファンティーノ会長3選が確実と言われていたものの、一転して情勢は流動的になってきた(インファンティーノ会長にとって4度目の選挙だが、最初の選挙は辞任したゼップ・ブラッター前会長の残り任期を決めるための選挙。FIFAの現在の規約によれば、会長の任期は4年3期までとなっている)。
































