■「いい加減でいいじゃないか」と言われても…不器用なまでに貫いた真面目さ
バロンドールのように超有名選手の投票ならまだしも、世界最優秀若手選手とか、最優秀審判の投票など真面目に考えたらできるわけありません。
ですから、僕はそういう投票は「どうせいい加減なものなんだから」と直感だけで投票してしまいます。世界中で何十人もの人が投票すれば、自然に公平な結果が出るはずだからです。
しかし、真面目な田村さんはここでも中立であろうとして悩みます。
僕にも、しきりに意見を聞いてきました。「そんな選手、映像もちゃんと見ていないから、いくら悩んでも答えなんか出ないよ。いい加減に書いて投票しちゃえばいいじゃないか」と言っても、田村さんは悩みに悩んで投票期限ぎりぎりに投票するのです(と、僕は想像しています)。
田村さんが真面目だということは誰もがなんとなく知っていたのでしょう。だから、締め切りを守らなくても、編集者たちは最後まで田村さんに原稿を発注し続けたのです。


































