■日本人で唯一。世界最高の栄誉「バロンドール」の投票権を託された男

 ところで、田村さんの紹介記事には「日本で唯一、バロンドールの投票権を持っている」と書いてあります。

 フランス語が堪能な田村さんは『レキップ』や『フランス・フットボール』でも仕事をしていました。サッカーだけでなく日本のスポーツを紹介する記事を書いたり、フランス人が来日して取材するときに手伝ったりしていたのです。それで、日本でただ一人、バロンドールの投票も依頼されていたというわけです。

 投票の仕事でも田村さんは悩み続けていました。

 そもそも、こういう投票を公平に実施するなど不可能です。すべての国の、すべての選手の試合をすべてチェックするなんて不可能です。現在のように世界中の試合映像を見られるようになっても、すべての試合をチェックするには1日が24時間で、1週間が7日という時間の制限があるので無理なのです。

PHOTO GALLERY ■【画像】2001年、田村修一さんと取材したU17世界選手権
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