新生・浦和レッズ「光明と死角」(2)10人で2得点の浦和を沈めたG大阪の股抜き「なぜ人数は足りているのに失点したのか?」勝負を分けたペナルティエリア内の絶対原則の画像
「結果的に2アシスト出来たのは良かったが、全然クオリティーは発揮できていない90分だった」と悔しさを口にした渡邊凌磨。撮影/原壮史(Sony α1使用)

 前半、狙い通りの形で先制しながらも、小競り合いから退場者を出したことで10人での戦いを強いられ、1-1の同点に追いつかれて折り返した浦和レッズ。数的不利の中で勝ち越しを狙う浦和と、ホームで数的優位を活かしたいガンバ大阪。
 後半は互いの意地がぶつかり合うゴールラッシュとなるが、勝負を分けたのは極限状態での「守備の基本動作」の差だった。
 前半に引き続き、戦術分析のスペシャリスト・川本梅花氏がG大阪VS浦和の一戦を考察し、勝敗を分けた決定的なシーンを戦術的視点から解剖する。DAZNのハイライト映像と照らし合わせながら、その深い戦術の駆け引きを読み進めてほしい。 
 https://www.youtube.com/watch?v=iChQ_yH_uYQ 

■ 山下の動きに釣られた浦和。基本を逸脱した守備の代償

【51分のデニス・ヒュメットの逆転弾】

 ペナルティエリアでヒュメットをフリーでボールを持たせてはいけない。浦和の選手が2人、ペナルティエリア内に降りてきたことがヒュメットをフリーにした原因となっている。

 なぜ浦和の2人の選手がペナルティエリア内に降りてしまったのか。それはG大阪の山下諒也がペナルティマーク付近に移動してきたので、浦和の選手は山下の動きが気になって降りてきたのである。しかし、1人は降りてこなければ、ヒュメットをマークできたはずである。山下の動きに釣られてしまったというのが正しい解釈だろう。

 

【56分のヒュメットのシュート】

 ジェバリからボール受けたヒュメットがグラウンダーのシュートを放つ。工藤孝太がプレッシャーをかけにいく。ここでも工藤は足を広げて防ごうとする。股を抜いてシュートを打たれる。

 ジェバリの同点弾のところでも言及したが、絶対に足を広げて守備をしてはならない。外国人選手は、守備側の動きをみてシュートを打つので、足を広げた守備をしたら、必ず股を抜いてシュートを打ってくる。

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