■ 完璧にデザインされたCKと、もったいない失点
【29分の浦和のコーナーキックの場面】
G大阪の守備は、ゴールエリアのライン上に4人を立たせて、2人はマンマークのゾーンとマンマークの併用をする。このコーナーキックに関しては、浦和がデザインした形だろう。選手の動き出しもいいし、ダニーロ・ボサがG大阪の選手を押さえ込んでいる。さらに、工藤孝太がスペースを作っている。
浦和の2人の選手がG大阪のニアサイドを潰し、ファーサイドにボールを蹴って折り返す。なぜ、デザインされているのがわかるのかというと、キッカーがボールを蹴る瞬間に、同時に選手がそれぞれの役割を実行しているからである。バラバラな動きではなく、同時に選手が動いていることが重要なのである。
【36分のイッサム・ジェバリの同点弾】
浦和は、ゴール前で守っていて人数は足りている。人数が足りているのに、なぜ得点を許してしまったのか。3人に囲まれても、ジェバリは決定力を示した。浦和にとっては、まず、簡単にセンタリングを上げさせないことと、ジェバリにボールが入ることを阻止しなければならない。浦和のディフェンダーは足を伸ばして防ごうとする。基本的に、ゴール前にいるディフェンダーは、飛んだり足を伸ばしたりせず、静態して(動かずに構えて)守備をしなければならない。足を伸ばしたくなる守備側の気持ちはよくわかる。しかし、基本に忠実なプレーを心がけてほしいものだ。
続く後半では、10人となった浦和の猛反撃と、極限状態の中で勝敗を分けることになった「ある守備の原則」について徹底解剖する。なぜ浦和は、痛恨の失点を重ねてしまったのか? その答えは後半の分析で明らかになる。






















