■外国人FW不在で「こじ開ける力」に課題が
後半は試合の構図が変わった。新潟が変えた。船越監督は交代カードを切りながら攻撃の勢いを強め、敵陣でボールを持ちながら意図的な崩しが見られた。とりわけラスト10分は、RB大宮のゴール前でサッカーをした。90+5分には相手GKがボールを処理しきれず、あと一歩で同点という場面も作り出した。
船越監督は「最後のところをこじ開ける力が、CKを含めてまた足りていない」と話す。J2・J3百年構想リーグでチームトップの5得点をあげたFWマテウス・モラエス、新加入のブラジル人FWイウリ・カスティーリョがメンバー外だったこの日は、最終局面で違いを生み出せる「個」が見当たらなかった。FW若月大和の背後への抜け出しも、相手CBに封じられた。
完成形でシーズン開幕を迎えるチームはない。試合を重ねながら、チームは成長していくものだ。
ただ、38試合の積み重ねでありながら、最終的には勝点「1」や「2」の違いで順位が決まるのが、J2というリーグである。だとすれば、発展途上のシーズン序盤から、しっかりと勝点をつかんでいくことが求められる。シーズンがスタートしたばかりで失った勝点が、フィニッシュテープを切るタイミングで大きな意味を持つのだ。
シーズン移行前の新潟は、開幕直後の数試合がアウェイでの連戦になるのが常だった。降雪地域ゆえのスケジュールだが、夏開幕になったことで次節、次々節をホームで戦うことができる。
その次節は、北海道コンサドーレ札幌が相手だ。川井健太監督が指揮する札幌は、開幕節で徳島ヴォルティスを2対0で退けている。新外国人のヴィニ・ペイショットが1得点1アシストといきなり結果を残した。札幌は百年構想リーグを通して攻守ともにプレーモデルが整理されており、J1昇格を現実的なターゲットとする。
札幌を相手に、ホームで初勝利をつかめるか。J1昇格を争うライバルから、勝点3を奪えるか。シーズン開幕直後だとしても、新潟にとっては重要な一戦となる。









