■オマール海老と「贅沢すぎる」フランス全土取材
日本代表が初出場した1998年のフランス・ワールドカップではフランス代表が優勝しました。そこで、創刊したばかりの『サッカー批評』でもフランス特集をすることになりました。
「日本人のライターが現地で取材して、日本人の視点から日本語で原稿を書く」が『サッカー批評』の方針でした。
というわけで、1999年1月に僕と田村さんと半田編集長が3人でフランスに渡って約3週間滞在。フランス代表から5部リーグまで観戦。フランス・サッカー連盟(FFF)や代表チーム関係者をはじめ、各クラブの会長クラスからトップチームの監督、育成専門のコーチ、育成部門に所属している少年たち、さらにはフランスの代表的なジャーナリストなどにインタビューをしてきたというわけです。
今から考えると、非常に大掛かりで贅沢な取材体制としか言いようがありません。
紙の媒体が次々と消えていくばかりか、ジャーナリズムというものの将来すら案じられている今日この頃とは違って、四半世紀前は雑誌の取材のためだけにこれだけの経費を使えたのです。
もっとも、担当者の半田編集長は経理面でだいぶ苦労したようで、レストランで田村さんが値段の高いオマール海老の料理を注文したことに対してずっと文句を言っていたのを思い出します(もちろん、元同級生同士のジョークのようなものだったのですが……)。
つづく





































