波乱の予感が漂う「秋春制」開幕戦。今回のtotoはJ1第1節の8試合とJ2第1節の5試合が対象だ。後編では、サウジマネーによる“監督引き抜き”のドタバタ劇の余波や、クラブとサポーターにとって「特別な一日」の持つ目に見えない力が勝敗を左右しそうな、totoの予想オッズを大きく覆す大穴カードにスポットを当てる。
■サウジの「監督引き抜き」が直撃! 外国人指揮官の壁と岡山の勝機
前編で紹介したカード以外にも、勝敗予想に大きな偏りがある注目のカードがある。セレッソ大阪とファジアーノ岡山の対戦だ。
秋春制へ移行したことで、「選手の国境を越えた移籍が活発になる」とJリーグは期待していたが、今夏、予想を超える非常事態が起きた。中東の莫大なオイルマネーによる“監督の引き抜き”である。
同じ大阪をホームとするガンバ大阪は、今年からイェンス・ヴィッシング監督にチームを任せ、ACL2のタイトルを手にするなど好調だった。しかし、プレシーズンキャンプに入る直前に同指揮官が突如チームを離脱。サウジアラビアのアル・イテハドへと去ってしまったのだ。
そして、C大阪にも同じ悲劇が襲いかかった。ヴィッシング監督の離脱発表のわずか3日前、アーサー・パパス監督の退任が突如発表されたのだ。行き先はやはり、サウジアラビアだった。
指揮官を失ったC大阪が急遽新たに招いたのが、パブロ・マチン監督だ。地元スペインの他、サウジアラビアなどで指揮を執ってきた実績を持つ。プレシーズンマッチではボルシア・ドルトムントに勝利するなどポテンシャルの高さは見せたものの、Jリーグという特殊な舞台は、初参戦の外国人監督にとって戦術浸透や適応に独特の難しさがある。
対する岡山の木山隆之監督は、Jリーグでの経験がとにかく豊富だ。決してビッグクラブとは言えない岡山をJ1へ初昇格させ、見事に残留も果たすなど、確かな結果を残している。百年構想リーグでも11位と健闘し、プレーオフラウンドでは当時好調だった浦和レッズを相手に1勝1分と、J1上位を食う底力をはっきりと示してみせた。
toto公式サイト上では、C大阪の勝利予想が7割以上を占めている。だが、ドタバタ劇の末に就任したJ初参戦の外国人監督率いるチームと、Jを知り尽くす百戦錬磨の指揮官が上昇気流に乗せるチームの対戦は、後者(岡山)の勝利で終わる公算が大きいとみる。



































