■レッドカードをもみ消したFIFA。恐ろしき米国の「戦い方」
絶好調の「新エース」をベルギー戦に出させようと、トランプ大統領の命令一下、ホワイトハウスは総力を挙げた。ある弁護士は試合を担当したブラジルのラファエル・クラウス主審の「過去」を洗い、「信用できない人物」という印象を与えようとしたという。「訴訟社会」のアメリカらしい「戦い方」に、空恐ろしささえ覚えた。
レッドカードを受けた選手が次戦に出場するなんて、いまだかつてないことだった。しかし信じ難いことにFIFAはそれを認めた。インファンティーノ会長によれば「誰からも独立した機関である裁定委員会の決定」ということだったが、18人の委員のうち少なくとも3人の委員の合議が必要というルールがありながら、実際には、インファンティーノ会長の意を汲むモハマド・アル・カマリ委員長(UAE)ひとりで決定したという。
当然、トランプ大統領に批判が集まった。しかし、さまざまな国の元首や政治家がサッカー界に無理難題をふっかけるのは決して珍しいことではない。責任は当然、それを受けて自らサッカーのルールを破ったFIFA、それを強いたインファンティーノ会長にある。
つづく



























