■観客動員に苦しむWEリーグ、今が「踏ん張りどころ」

 それに対して2021年にスタートしたWEリーグ(日本女子プロサッカーリーグ)は、リーグのスタートがコロナ禍に重なったことや、リーグの認知度が上がる前に代表クラスのスター選手が続々とヨーロッパやアメリカのクラブに流出してしまった影響もあり、観客動員数では苦戦を続けている。

 2025-26シーズンでは過去最多を記録したものの、リーグ戦全体の1試合平均観客数はまだ2392人。新スタジアム完成後、圧倒的な集客力を誇るサンフレッチェ広島レジーナの数字に引っ張られているのも事実だ。

 日本の女子サッカーは2011年には女子ワールドカップで優勝も経験しており、男子と比較すれば世界のトップとの差は小さい。実際、世界最高峰リーグの一つであるイングランドのウィメンズ・スーパーリーグでも多くのクラブで日本の女子選手たちがチームの中心として活躍している。

 だからこそ、日本の女子サッカー界は活況を呈するヨーロッパに差をつけられないように今が踏ん張りどころなのだ。リーグやクラブの経営の面でも、戦力の面でもヨーロッパの女子リーグを追いかけ続けなければいけない。

 そうした意味で、WEリーグのクラブがヨーロッパの強豪と対戦する今回のプレシーズンマッチは注目だった。

  1. 1
  2. 2
  3. 3