史上最多の48か国が出場し、アメリカ、カナダ、メキシコの3か国での共催となった北中米ワールドカップ。長丁場となった大会も、残すは決勝戦のみとなった。現地で取材を続けるジャーナリストたちは、この広大な北中米大陸をどのように移動し、いったいいくらの経費を使っているのか? 自身6回目のW杯取材となるベテランサッカー記者の了戒美子が、円安とインフレのダブルパンチに苦しみながらも日本代表に密着したリアルな「お金事情」と「旅の知恵」を赤裸々に明かす!
まもなく決勝を迎える北中米ワールドカップ。前回までの32チームから16チーム増えた48チームが出場した今大会、開幕前は果てしなく長い大会になりそうだと思った。だが始まってみれば、アッという間だった。
日本が敗れた決勝トーナメント1回戦(ラウンド32)は32チームが進出しており、前回までの16チームで争うこのラウンドと比べると、試合の質に多少のばらつきがあったように思う。だが、それ以降はさすがにワールドカップ。観戦していてもハズレの試合は1試合もなかった。
さて、今大会は筆者にとって6回目のW杯取材となったのだが、過去イチ金のかかった大会になってしまった。アメリカ、カナダ、メキシコと3か国共催で移動距離も長く、大会期間も延びた。また、誰もが実感しているであろう猛烈なインフレに加え、歴史的な円安も重くのしかかった。
我々のようなフリーランスの記者の場合、渡航費や滞在費などの経費は自己負担になる場合が多い。いかに効率よく、楽しみを失わず、体力と財布とメンタルを考慮しながら旅程を組むか。まさに腕の見せ所だ。

































