北中米ワールドカップ・グループステージ第2戦でチュニジアを4-0で下し、決勝トーナメント進出へ王手をかけた森保ジャパン。最前線で闘志を燃やす小川航基が「まだなにも成し遂げていないので、勝ち点3を狙いに」と語り、中村敬斗も「一つでも上の順位で通過するのが大事」と気を引き締める通り、チームの目標は当然「グループ1位突破」だ。
しかし、現地で彼らと行動を共にする取材記者たちの間からは、なぜか「お願いだから2位で抜けてくれ」という本音が漏れ聞こえてくる。現地で代表チームに密着するフリーライター・了戒美子氏が、すでに対戦相手が確定した「決勝トーナメントの過酷なルート」の存在と、次の開催地をめぐる現場の切実な事情を明かす。
第2戦のチュニジア戦に4-0で快勝した日本は、オランダ戦の劇的なドローと合わせて勝ち点を4に伸ばした。これによりグループリーグ突破はほぼ手中に収めたと言っていい。
現在、グループFはオランダと日本が勝ち点4(得失点差+4)で並び、それを勝ち点3のスウェーデンが追う三つ巴の展開。チームが狙うのは当然、最終戦のスウェーデン戦に勝利しての「首位(1位)突破」だが、現地メディア陣の間でまことしやかに囁かれているのは、「2位で抜けてくれ」という奇妙な声だ。かく言うわたしも、実は強くそう願っている一人である。
もちろん、ピッチ上の選手たちは、目の前の一勝と首位突破しか頭にない。
「まだなにも成し遂げていないので、勝ち点3を狙いに」(小川航基)
「(チュニジア戦に勝利して)勝ち点4あるのとないのでは全然違いますけど、気は抜いてないですし、一つでも上の順位で通過するのが大事なので、しっかりと準備したいです」(中村敬斗)
しごく真っ当に、どこまでも前向きなスタンスを力強い言葉にしてくれる選手たち。合宿から彼らの努力を間近で取材している身としては、全面的に同調し、1位突破を応援したい。だが、そうも言っていられない大人の事情があるのだ。



























