北中米ワールドカップの大本命、連覇を狙う南米の絶対王者アルゼンチンが圧巻の2連勝! 39歳を迎えた神の子リオネル・メッシが驚異的なゴールラッシュで世界を震撼させる中、チームの生命線となっているのが、美しく研ぎ澄まされた「パス・サッカー」だ。現地で熱戦を取材中のサッカージャーナリスト後藤健生が、世界を魅了するアルゼンチン流ポゼッションの真髄と、知られざるパッシング・ゲームのルーツをひも解きながら、前回王者の連覇の可能性を探る!
■スピードを上げるのは「フィニッシュ段階」だけ
大会連覇を狙うアルゼンチンは2連勝。39歳を迎えるリオネル・メッシが2戦目までのチーム全5得点をたたき出してワールドカップの通算ゴール記録をあっさりと更新。ジュスト・フォンテーヌ(フランス)の持つ「1大会で13ゴール」の記録更新にも期待がかかる。
アルゼンチンのサッカーは徹底的にパスをつなぐサッカーだ。
基本は2タッチか3タッチ。ボールを止めて蹴る。その間にちょんちょんとつついて持ち出すこともある。そして、パスが受けられる位置に入った味方につなぎ、また、2タッチか3タッチで次の味方につなぐ。
こうして、パスをつないでいる間に相手陣内に隙ができたり、スペースが生まれればそこを突いていく。
パス・スピードを上げるのは基本的にフィニッシュ段階だけ。基本は「ゆっくりと正確に」である。
かつて川崎フロンターレの基礎を築き上げた風間八宏氏がいつも言っていた通りだ。
「1メートル動いたり、体の向きを変えるだけでフリーになれる。走る必要はない」




























