■ドイツVSリトル・オランダ

 先ほどのブラジル戦以上に、toto公式サイト上で驚異的なワンサイドゲームとなっているのが、ドイツとキュラソーの対戦だ。なんと、ドイツの勝利予想が「94%」という圧倒的な数字を叩き出している。

 過去4度のW杯優勝を誇る絶対王者ドイツと、悲願の初出場を果たしたキュラソー。一見すれば完全に大人と子どもの戦いに思えるが、ここにも波乱を期待するファンが注目すべき「データ」が隠されている。

 キュラソーが歴史的な切符をつかめた背景には、北中米カリブ海地域の2大巨頭であるアメリカとメキシコが開催国枠として予選を免除されていたという幸運もあるが、最大の要因は「リクルーティング」にある。

 カリブ海に浮かぶキュラソーは、オランダ王国の構成国のひとつ。今回、同国に初出場をもたらした主力選手たちの多くは、オランダの最高峰のアカデミーで育ち、年代別のオランダ代表歴を持っている実力者たちなのだ。しかもチームを率いるのは、あの智将ディック・アドフォカート監督。つまり現在のキュラソーは、ユニフォームの色を変えた「もうひとつのオランダ代表」と言っても過言ではない。

 ここで不気味に浮かび上がるのが、ドイツと「本家オランダ」の歴史的な相性だ。通算成績こそドイツが勝ち越しているものの、18勝18分12敗と、その差は紙一重。当然、キュラソーの選手たちに染みついている「オランダ式トータルフットボール」のDNAが、ドイツを激しく苦しめる絵面は容易に想像できる。

 さらに、ドイツには伝統的に「初戦に弱い」という悪癖がある。直近の2018年ロシア大会、そして記憶に新しい2022年カタール大会(我らが日本代表が2-1で歴史的な逆転勝利を収め、世界を大いに驚かせたあの試合だ)と、いずれも初戦でまさかの黒星を喫しているのだ。欧州のメガクラブで戦い抜いたエリートが集まるサッカー大国では、初戦にピークを持ってくるのではなく、大会を勝ち進みながら徐々にコンディションを上げていくのが鉄則。参加国が増え、試合数が過密になった今大会なら、その傾向はさらに強まるはずだ。

 最終的にグループを突破するのはドイツかもしれないが、記念すべき初戦でキュラソーが世界を震撼させる可能性は十分にある。勝てるとまでは言わなくとも、「ドロー(0)」のマスにマークを仕込んでおくことこそが、totoの予想を大きく的中させるための鍵となるだろう。

 続く後編では、強豪オランダ代表と激突する、我らが日本代表の運命の一戦を中心にディープに予想していく!

つづく

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