来月に開幕するサッカーのワールドカップでは、参加国数が48チームへと拡大する。この肥大化に対する不満の声は多い。だが、サッカージャーナリスト大住良之は、さらに拡大したほうがいいと考える。そこには、しっかりとした理論と、「48か国参加」という不条理への思いがこもっている。
■厳しい欧州予選
UEFAは今大会で16チームの出場枠を与えられた。大会全体(48チーム)の3分の1という数字であるが、2022年大会の出場枠が13だったことを考えれば「増加率」は小さい。その16チームを決める予選は加盟55協会を12のグループに分けて行われ、各組1位が出場権獲得、2位の12チームにUEFAネーションズリーグの成績に基づいて選出された4チームを加えた計16チームを4組に分け、それぞれ勝ち抜き方式でプレーオフを行って4チームを決めた。
アジアと同様、欧州でも出場枠増加は中堅以下のチームに大きなモチベーションを与え、予選は大きく盛り上がったはずだ。欧州には、フランス(1位)、スペイン(2位)、イングランド(4位)など、ワールドカップでも優勝候補と目される「スーパーパワー」がいくつもあるが、予選で全勝したのがイングランドだけだったという事実が、予選の厳しさを物語っている。


















