■現地の言葉ではない名前

 ウッパタール村はけっして豊かそうではありませんでしたが、外壁が白く塗られた住まいは結構瀟洒な作りで、人々も穏やかに暮らしているように見えました。

 そして、いわゆる「黒人」よりも肌色が浅黒い人たちが多いようです。

 字幕ではカタカナで「ウッパタール」と紹介されていましたが、同時に「Wuppertal」という原語表記も表示されました。

 僕は「あれっ?」と思いました。

 僕は「ウッパタール」というので、てっきり現地の公用語の一つアフリカーンス語によくある「~taal」というスペルなのかと思っていたからです。

 しかし、「Wuppertal」と言う綴りはドイツ語です。ドイツ語では「W」は「ヴ」の音になりますから(たとえば「Wolfsburg」=「ヴォルフスブルグ」)、ドイツ語読みなら「ヴッパータール」という発音になります。

 ちなみに、「tal」は「谷」という意味。ネアンデルタール人はドイツのネアンデル谷(ネアンデルタール)で化石が発見されたので、そう呼ばれているのです。

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