後藤健生の「蹴球放浪記」第316回「大統領官邸訪問記」の巻(2)メッシがW杯を掲げ、マドンナが歌ったバルコニー、「ピンクの家」の記憶の画像
南ベトナムの大統領官邸。執務室が当時のままに残されている。提供/後藤健生

 今年6月に開幕するワールドカップは、アメリカを中心に開催される。最近では、アメリカの話題がニュースにならないことはない。アメリカ大統領が鎮座する場所…。蹴球放浪家・後藤健生の中で、サッカーと大統領官邸が結びつく。

■アルゼンチンの大統領官邸

 僕は、ワシントンではその他、連邦議会議事堂や国務省、国防総省(ペンタゴン)なども見て回りましたが、あまり鮮明な記憶は残っていません。一番覚えているのは、スミソニアン博物館ですかね。

 ホワイトハウスは、当時は内部の見学も可能だったらしいのですが、手続きが面倒くさそうですし、ワールドカップの試合もあったので内部の見学はしませんでした。せっかくだから、見ておけばよかったかなと思っています。

 僕が実際に内部を見学したのは、ブエノスアイレスにあるアルゼンチン共和国の大統領官邸です。

 アメリカ合衆国の大統領官邸が「ホワイトハウス」つまり「白い家」と呼ばれているのに対して、アルゼンチンの大統領官邸は「カサ・ロサーダ」(ピンクの家)です。

 郵便局として建てられたコレオス宮殿(「コレオス」は郵便の意味)を改装して、1894年に竣工。やはりイタリア風の建築で、対立していた赤党と白党が統合された時に官邸の色も両者を混ぜてピンクにしたそうです。

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