■短いストッキングに隠された「削られる覚悟」
「下げるのが好きとか、かっこいいなんて、まったく思っていません。体質的に足がつりやすいんです。試合の後半になると、つることが多かった。最近のストッキングは軽量化され、落ちないように非常にタイトにつくられています。圧迫が強く、痙攣につながるのです」
「オーストリアのLASKリンツでやっていたときの写真を見てもらえればわかると思いますが、きちんとヒザまで上げてプレーしていました。そのときには、ふくらはぎの部分を少し切って、圧迫を軽減することができたからです」
「フランスに行って、ストッキングを切るのは禁止だと知ったときは絶望しました。また足がつってしまうと悩んだ末に、ストッキングを下げるしかないと決意したんです。ストッキングを下げると、大ケガするかもしれないという怖さはあります。でも足のつりを気にしていたら、全力でやれず結果を残せないし、プロとして生き残れない。そう思ったから削られるリスクを覚悟してストッキングを下げ、小さいすね当てを入れてプレーしているんです」
「削られる」ことを覚悟のうえで、試合終盤までのパフォーマンスの向上をはかった決断が、あの短いストッキングだったのだ。




























