■RB大宮の編成は数年後を見据えている

 J2やJ3のチーム編成では、将来性のある選手を期限付き移籍で獲得することが少なくない。それ自体は否定されるものでないが、出場機会を積むことで将来性を磨いたその選手の買い取りは、多くの場合において難しい。期限付き移籍を延長して戦力になってくれることはあっても、いつかは自分たちの手元を離れるケースが多いのだ。J2・J3百年構想リーグを戦っているチームにも、10代の選手を期限付き移籍で獲得し、主力として起用しているケースは見受けられる。

 RB大宮の神田や日高は、期限付き移籍での加入ではない。クラブと契約を結んでいる選手だ。成長過程にある彼らを起用することは、未来への確かな投資になる。

 4月29日開催のJ2・J3百年構想リーグ第13節から、各チームのスタメン平均年齢を比べてみる。RB大宮は24・45歳だ。全40チームのなかで、いわきFCの24・18歳に次いで若い。

 サブを含めた20人のなかに、30歳を越える選手が何人いたのかも調べてみる。RB大宮はスタメンの杉本(33歳)、控えGKの笠原昂史(37歳)、控えMFの石川俊輝(34歳)の3人だ。アルビレックス新潟の9人、湘南ベルマーレと栃木シティの8人に比べると、数年後を見据えた編成と言うことができるだろう。

 甲府に1対2で敗れた今節の戦いぶりを見ると、チームとしての練度が局面での攻防に現われ、それが結果につながったところがある。ディフェンスの迫力に欠けることについても、その前提となる連動性を発揮できる状況になかったと言うことはできるはずだ。

 10代の選手の起用というシーズン移行後への種蒔きが進んでいるとしても、現在進行中の百年構想リーグの結果を度外視することはできない。残り5試合でどこまで勝点を伸ばせるのかは、新シーズンへつながっていく。結果が求められるのは、RB大宮も例外ではない。

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