FC町田ゼルビアが、AFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)で準優勝となった。あと一歩で優勝を逃した悔しさが募る一方で、わずか3年前までJ2で戦っていたチームがアジアの頂点まで迫ったことで、チームが急激に成長する可能性も示した。日本のクラブがアジアを制するために何が必要なのか。残る課題と成長の可能性を、サッカージャーナリスト後藤健生が探る。
■決勝でも互角の戦い
サウジアラビアのジッダで開催されていたACLエリート・ファイナルズ。初出場で決勝進出を果たしたFC町田ゼルビアだったが、延長戦まで戦った末にアル・アハリ(サウジアラビア)に惜敗して涙をのんだ。
しかし、完全アウェーの中でも町田は非常に良い内容の試合をした。
前半はワールドクラスの選手を並べたアル・アハリと攻守ともに互角の戦いを演じた。その後、前半の終わりから後半にかけてはゲームを支配されてしまったが、持ち前の粘り強い守備で無失点で耐え続けて相手の苛立ちを誘ったことでアル・アハリに退場者が出て、その後は有利に試合を進めた。
最終的に、延長前半に失点を喫し、その後、数的優位を生かして攻め込んだものの、同点ゴールを奪えずに惜敗したが、内容的には互角に近い試合だった。
町田といえば、黒田剛監督が就任後、勝負にこだわる独特のスタイルでJ2リーグを制してJ1昇格。昇格初年度から優勝争いを演じるまでに至ったチームだ。
一方で、その戦い方は守備を固めて失点を防ぎ、ロングスローを含むセットプレーあるいはカウンターによって得点を狙う、「ウノゼロ」を良しとする“勝負至上主義”のチームだった。
ロングスローに時間をかけるあたりも含めて、他クラブのサポーターからは批判の対象になってもいた。












