■攻守ともに優れることをスタッツが示す
サイドバックとサイドハーフの縦の関係もいい。右サイドはDF松本とMF阿野が、タッチライン際とひとつ内側のレーンを使い分けながら幅を取り、ボランチを交えた連動で崩しの形を作っている。
左サイドではDF下川陽太とMF井上が、決定的なシーンを作り出している。下川は95年生まれの30歳で、チーム最年長選手のひとりとしてキャプテンを任されている。井上との連携で左サイドからの崩しを担っており、ここまで1得点3アシストをマークしている。
就任3シーズン目の大熊裕司監督は、4-2-3-1のシステムに適材適所の人材を当てはめ、スキのない守備と崩し切る攻撃を両立させている。ここまで12試合でクリーンシートを7試合記録しており、7失点はJ2・J3百年構想リーグの全40チームで2番目に少ない。25ゴールは30得点の徳島、28得点のカターレ富山、26得点のRB大宮に次いで4位だ。攻守のバランスに優れていることは、数字が示している。
J3から初めてJ2に昇格した宮崎は、来たる26-27シーズンのJ2リーグで昇格候補に挙げられる存在ではなかった。しかし、百年構想リーグでの躍進によって、今後は他チームから警戒されていくに違いない。
外国人選手に頼らないチーム作りでは、25年シーズンの水戸ホーリーホックがロマン溢れるストーリーを紡いだ。その水戸よりも、宮崎はJ2で実績のある選手が少ない。J2・J3百年構想リーグの残り試合も含めて、宮崎のこれからが興味深い。









