【W杯初戦・オランダ分析】世界7位の現在地(5) 日本の守備陣を粉砕するのか? 「セリエAの新星」と“若き重戦車”の脅威の画像
左ウイングかトップ下が適正のメンフィス・デパイ(写真)が長らくストライカーを務め、この予選中にロビン・ファン・ペルシの持っていた代表50ゴールを抜いて、55ゴールまで記録を伸ばした。撮影/原壮史(Sony α1使用)

 鉄壁の守備陣を誇る一方、長年の課題が「ストライカーの決定力不足」とされてきたオランダ代表。しかし今、セリエAで得点を量産し始めた新星や、驚異のフィジカルを誇る重戦車など、日本の守備陣を脅かす存在が次々と台頭している。
 現地リーグの「番記者」的役割も果たす中田徹氏が、W杯初戦で牙を剥くオレンジ軍団の新たな“矛”を分析。日本のゴールをこじ開けようとするのは誰か?(第5回/全8回)

■得点力不足を解消する「キーマン」

 ノルウェー戦ではFWドニエル・マーレンのストライカーが試された。欧州予選でオランダの右ウイングを勝ち取ったマーレンは、冬の市場でアストン・ビラからローマに移籍すると、CFとして開眼し、14試合で11ゴール(数字は4月28日現在)の荒稼ぎ。得点王争い5位。トップのラウタロ・マルティネス(インテル)との差は5ゴールと少し差はあるが、このままマーレンがハイペースでゴールを重ねることができれば、わずか半シーズンのプレーでセリエAの得点王という快挙になる。

 ゴールの嗅覚に目覚めたマーレンだけに、ノルウェー戦では相手GKのキックミスから狙った超ロングシュート、左右からの折り返しに詰めたシュートなど、惜しいシーンがいくつかあった。また、中盤に降りたところでのルーズボール回収から、速攻を仕掛けるシーンなど、ゴールに矢印の向いたスピードあふれるプレーは、これまでのオランダのストライカーにあまりいなかったタイプ。

 ロナルド・クーマン監督は「本音を言うと、もう少し深い位置まで進入してほしかったが、それでも十分いいプレーをしていたと思う」とストライカー、マーレンに及第点を与えた。

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