■縮まった「世界」との距離

 アメリカとの走力の差、スピード面の差は明らかだった。

 だが、それでも当たりの強さという意味では昔よりはかなり差が詰められているように思えた。なにしろ、日本代表のほとんどの選手がイングランドの女子スーパーリーグなど欧米のトップリーグでプレーしているのだ。フィジカル・コンタクトに強くなっているのは間違いない。

 2011年の女子ワールドカップ決勝で日本は米国と対戦し、2対2の引き分けからPK戦で勝利して初優勝を飾った。だが、当時の日米両国の差は現在のそれよりも大きかった。「2度リードを許しながら、2度とも追いつく」という展開は、澤穂希の勝負強さや宮間あやのキック精度がもたらした奇跡のようなものだった。

 だが、最近のアメリカとの対戦では互角に近い戦いができる時間帯も増えているし、アメリカが若手選手を起用したり、ビルドアップにこだわる場合には勝利することもできるようになった(昨年のシービリーブスカップ以来、直近の対戦は2勝2敗だ)。

 しかし、それでもアメリカ相手に互角に戦うためには、やはりフィジカルの差を縮めることが必須だ。

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