日本の女子サッカーは前進を続けている。U-20日本代表はアジアの頂点に返り咲き、なでしこジャパンは最強国の一角、アメリカ代表と敵地で1勝2敗の戦いを演じた。その戦いぶりからは、世界との「距離」が見えてきた。日本女子サッカーの現在地、そしてさらなる高みへたどり着くための道筋を、サッカージャーナリスト後藤健生が探る。
■ミスにつながった「悪条件」
アメリカ代表との最終戦では3失点したものの、そのうち2点はCKからの失点だった。失点場面だけでなく、3試合を通じてCKやFKから相手をフリーにしてしまう場面が何度もあった。
つまり、日本はセットプレーの守備に関してはあまり準備をしていなかったように見えた(セットプレーの攻撃では、準備していた形があったのだが)。
それなら、セットプレーでの守備を改善しさえすれば、失点はかなり減らせるということになる。
第3戦のもう1点(2失点目)は中盤でのミスを拾われたものだった。第1戦の2失点もボールの失い方が悪かった。
監督不在の影響なのか、守備面での戦術の徹底ができていなかったようでもある。
また、コロラド州での最終戦はかなりの寒さの中での試合だった。ゴールラインの後ろには除雪された雪が積み上げられていたし、試合中にも気温がどんどん下がっていたようでピッチ上の水分がキラキラと輝いて見えた。
水分が凍ることによってピッチが硬くなるのである。
もちろん、コンディションは相手チームにとっても同じとはいえ、パスをつなぐことが生命線の日本にとっては、こうした悪条件がミスにつながってしまうのだ。














