サッカーは無数のディテール(詳細)であふれている。サッカージャーナリスト大住良之による、重箱の隅をつつくような「超マニアックコラム」。今回は、気になるあの国のサッカーについて。
■サッカーが根付かない国
この間、国内のサッカーは、もっぱら「エスニック・グループ」が担った。1923年に結成された「German-American Football Association(GAFA)」はニューヨークを中心としたクラブをまとめ、毎年ドイツなどから強豪クラブを招いて「GAFAオールスター」との対戦を組んだ。この試合は、その年のアメリカ・サッカーの最大のビッグゲームとなった。
1926年、ユダヤ系クラブである「ハコア・ウィーン(当時のオーストリア最強クラブ)」を招いての試合では、入場者が3万5000人を記録。これは1970年代に至るまでアメリカでの最多入場者記録だった。
1921年にスタートしたプロリーグの「American Soccer League(ASL)」は、入場者が増えずに苦戦を続けていたが、大恐慌により1932年に解散を余儀なくされた。翌1933年には再開されたが、欧州や南米のプロを集める資金力はなく、細々とした「セミプロリーグ」が1983年まで続くことになる。









